宿の朝食を終えてから
チェックアウトまでの時間を


二人で
ゆっくり過ごしていました。



メジロ君の入れてくれた
コーヒーをお部屋で飲んだり。



楽しかったね。
もう帰るの寂しいな。
せめて2泊したかったね。



そんな風に話していたら





めんどくさい女に
なってしまった事案が発生した。





『今度はパートナーさんとも
くれば良いじゃない?』





メジロ君の突然のNG発言に





《どういうこと?
だって二人の想い出の宿で
私が他の男性とラブラブに
過ごしても平気なの?》




心でそう思ったけど
その時は言えなくて




無言で涙がボロボロ出てしまって。




その異変に気付いたメジロ君は



『ごめん、ごめんね。
シロハトちゃん泣かないで。』



私を慌てて
ぎゅって抱きしめながら




『俺が無神経だったね。
悪かった。
ほんとにごめんなさい。』




私も言いたいことはあるのに
悲しみが先で言葉に出来ない。




ただ彼の胸に
顔を埋めてしばらく泣いてた。




彼はずっとごめんねって
謝ってて




私を抱きしめながら
カニ歩きみたいにして


ティッシュの箱に手を伸ばして




オロオロしながら
私にティッシュを渡す。



その行動がちょっと可笑しくて





顔を少し上げたら




ほんとにごめんね。
泣かないで。




そう言って私にキスをした。




チェックアウトの
時間が過ぎちゃって



急ぎ足でフロントに二人で降りて




精算を済ませるメジロ君。




一晩で10数万が飛ぶ
ゴージャスなお宿に連れてきて
くれたのに



私は
ありがとうと小さな声で言うのが
精一杯。




でもそのときは
モヤモヤしてて沈んでて
会話が続かなくて。




宿を出てから



どこか行きたいところある?



そう聞かれたので




残り少ない一緒にいられる時間を
拗ねることでムダにしたくないって
思ったから





『ランチに景色のきれいなレストランで
ビールと美味しいもの食べたい。』




そうリクエストしたら




彼は



ちょっとホッとした顔で




『よし!それ行こう!』




タクシーを捕まえて
連れていってくれました。





そこでは何事もなかったように



美味しいもの食べて
ビール飲んで




ただただ
一緒に過ごす時間が
流れていくのを感じながら




私たちは楽しみました。





帰りの新幹線の中で彼が




『ほんとに一緒に過ごして楽しかった。』




そう言ってきてくれたので




私はさっきのモヤモヤを
思いきって言ってみた。




『なんでさっき私が泣いたのか
分かる?』








長くなったので
また続きはあとで書きます…